進む針路に異常なし

替えの効く歯車としての役割を終え、心許ない笹舟に乗り航海に出てみました。舵を切ったこの針路に未だ異常なし

カメラのレンズ清掃

こんにちは、こんばんは。

まるまるです。

高温多湿の日本では、メンテせず放置しておくと、カメラやレンズにカビが生えて来ます。自分の機材も手が行き届かず、やはりカビに侵されているレンズがありました。

レンズにうっすらと網目のようにカビが生えるんですね(写真撮っておけば良かった)。カメラのレンズは複数枚構成になっていて、1枚目の外側の表面であれば、サッと拭けるのですが、内部のレンズのカビとなると、分解しなければなりません。その分解は大変です。

大抵は、涙を飲んで部隊長として勇気ある撤退を宣言する事になります。精密ドライバーで米粒ほどのネジを開け、大抵はピンッと飛ばしてしまい、床に這いつくばりほふく前進を余儀なくされます。程なくして自分の服に付いていたりして「何だよもう」と、ホッとしたのも束の間、ネジをなめたり。

「どうか1枚目で終わってくれ」と祈りながらレンズを開け、じっと確認すると、もっと奥のレンズのカビであることが分かり、はぁ〜と落胆。次のレンズにたどり着くには、いやこんなの外して大丈夫か的な部品を外し、そしてまたヤバそうな部品が行手を塞ぎ、「ん〜これは素人では無理じゃないか?」。これはもう撤退すべきと、副隊長(自分ね)に確認します。副隊長A「ここで撤退したら、今までの苦労は水の泡です、どっち道、清掃出来なければこのレンズの価値はない、前進あるのみです」、副隊長B「いや、何とかこのままでも、若干フレアにはなりますが、そこそこの写真は撮れます。壊したら元も子もないです、撤退を進言します」

部隊長「ん〜〜どうすっかなー、ほんとどうすっかなー、僕困った」となるのです。笑笑。

今回は貼り合わせてあるレンズが、どうやっても、どう考えても、祈っても拝んでも全くびくとも割れず、「やっと苦労してここまで来たのにーーー」。くぅ〜っと、もんどり打って撤退を覚悟しました。

撤退準備に入る前に、一旦落ち着こうとコーヒーを飲みながら、携帯でググってたら、「煮る」と言う方がいらっしゃいました。煮る?煮るって煮るの?笑。

ま、どうせ撤退するのだからと、試しに15分ぐらいレンズを片手鍋で煮沸し、熱い状態のまま再度挑戦したらば、貝のように「パカっ」と開きました笑。

先達の皆様ありがとうございます。皆様もさぞや行きつ戻りつの苦難・苦行から、やっと絞り出した手法なのでしょう。後輩のために経典を残して頂きありがたや。

と言うことで、何とかカビレンズを無水エタノールにて清掃をし、無事、組み立てることが出来ました。

ほんと、ネットには先生がたくさん居ますね。助かるわー。

 

ではまた。

難しいレンズ